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がんは治療して治す時代だからこそ考えたい。がんになったらかかるお金のこと

作成者: アフラック|2023/03/20

みなさんは、がんになったらかかるお金というと何をイメージしますか。

手術や入院にかかる費用をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

 

しかし、近年、がん治療は多様化しており、手術や入院以外にも、通院や治療後のケアなど、お金の備えが必要になる場面はさまざまあります。

 

本記事では、近年のがん治療の変化と、がんになったときに必要なお金についてご案内します。

 

がんは治療して治す時代に。

かつては不治の病と恐れられたがんですが、昨今の医療技術の進歩により、治る病気・治せる病気になってきています。がんは早期発見・早期治療がポイントで、早く見つければその分、治る確率も高まります。

 

知っておきたい、今のがん治療

 

1.95.7%が三大治療を受けています

がん治療には、三大治療とされる手術、放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療や、緩和療養など多様な治療があります。また、三大治療は組み合わせて行う場合もあります。

 

2.通院治療が増えています。

医療技術の進歩にともない、従来入院で行っていた治療を通院で行うようになってきました。

平成20年以降は、通院治療が入院治療を上回り、病院に通いながら治療される方が増えています。

 

3.先進医療で、治療の選択肢を広げることができます

さらに、がん治療において、注目されているのが先進医療です。先進医療とは、一般の保険診療で認められている医療の水準を超えた最新の先進技術として厚生労働大臣から承認された医療行為のことをいいます。なお、先進医療を受けた場合の技術料に対して健康保険が適用されないため、高額な費用がかかる場合があります。

 

技術料<例>

重粒子線治療の場合 1件あたりの費用 平均約319万円

 *重粒子線治療の平均費用:厚生労働省 第105回先進医療会議「【先進医療A】令和3年6月30日時点における先進医療に係る費用 令和3年度実績報告(令和2年7月1日~令和3年6月30日)」をもとにアフラック作成

※「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術です。これらは医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等など)および実施する医療機関が限定されています。なお、医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます

 

がんは治療して治す時代に。

だからこそ、がんになったときにかかるお金を考える際には、しっかりと治療に向き合うための用意があるか考えておくと安心です。

 

しっかりと治療に向き合うために。治療費の負担を抑える制度はご存じですか?

 

高額療養費制度を活用しましょう

がんの治療は大半が保険診療で行われます。よって患者が負担するのは実際の医療費の3割(70歳未満)ですが、がんは治療が長期間になる場合があり、入院前の検査、入院、退院後の通院で治療費が高額になる場合があります。

このようなときに頼りになるのが高額療養費制度です。

 

公的医療保険の対象となる医療費について、ひと月(月の1日~末日)に医療機関や薬局の窓口で支払った額が一定の金額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。この「一定の金額」という自己負担の上限額は、年齢や所得に応じて定められています。

また、医療費が高額になりそうなことがあらかじめわかっている場合に、事前に手続きを行うことで、医療機関の窓口での支払額そのものを、初めからひと月の自己負担の上限額までとすることができる仕組みもあります(「限度額適用認定証」)。

※制度は改正されることがあります。表の数字は目安としてお考えください。

 

高額療養費制度の適用外となる費用も発生します

高額療養費制度は、公的医療保険の対象となる医療費のみに適用されるため、以下の費用は適用外となりますので注意が必要です。

 

.入院時の食事代、差額ベッド代、通院の交通費

入院時の食事代や差額ベッド代(室料差額)が、通院の交通費は、高額療養費制度の適用外となります。

 

.保険適用外の診療

先進医療を受けた場合の技術料(手術等)は、健康保険や高額療養費制度でも適用されませんので、全額が自己負担となります。

                                                                                                                           

3.その他、外見ケアや生活を維持するための費用

がん治療で抜けてしまった頭髪をフォローするためのウィッグや、治療で疲れて身体が辛いときに代行で頼んだ家事サービス、子供のベビーシッターなども、制度の適用外となります。

 

がん経験者のアンケートで知る、治療費の総額

がんの種類によってかかる医療費は異なりますが、他の病気より医療費がかかることもあるのが、がんの特徴です。

また、治療期間が長引くほど、経済的な負担は大きくなる傾向があります。

また、アフラックが実施したがん経験者およびその家族へのアンケート調査()

では、「がん治療は治療後も続く長期戦だと思う」と回答した人は89.2%もいました。

 

Q.がん治療は治療後も続く長期戦だと思いますか。回答数=32,97420-70代男女) 20204月アフラックネット調査

 

がん治療には時間も費用もかかります。

治療にかかる諸経費が思いのほかかさんだり、通院治療で思うように仕事ができず、収入が減る場合も多く、家族に負担をかけてしまったという声もありました。

 

まとめ

今日、がんは必ずしも不治の病ではありません。

がん治療の選択肢は増え、治療で向き合っていく病気になりました。

しかしながら、治療が長引いてしまったとき、手持ちのお金が減っていく不安というのは、すごく大きいもの。

万が一、自分ががんと診断されたときのために、手術や入院にかかるお金だけでなく、がんになったあとの生活についても視野に入れて、がんになった際のお金を考えてみると良いでしょう。

AFHO企S-2023-0006 3月13日